年に1回だけ銘柄を入れ替える運用を、2008年までさかのぼって計算させてみる。表が出て、年率リターンより先に目が止まったのは、右端の「トレード数」の列でした。11、14、18。
検証に使っていない期間の売買が、どの区間も11~18件。私たちが最低ラインにしている30件に、一度も届いていません。長いデータを入れれば答えが太くなると思っていたので、正直、拍子抜けしました。
ClearQuant Platinumは、この表を自分のパソコンで出すための上位版です。ClearQuantの全機能に、決算データの取り込みと、決算データでシミュレーションする画面が加わります。数字が良いか悪いかの前に、「この数字は何件の売買でできているのか」をその場で見られるようにしてあります。
ClearQuantで使う株価・財務データは、あなたがご自身で契約したデータ配信サービスから取り込みます。たとえばStandard相当のプラン(月額3,300円程度が目安)でさかのぼれるのは、およそ10年分です。この費用は、ClearQuantの購入代金とは別にかかります。そして直近の10年には、2008年のような、市場全体が一斉に崩れる年は入っていません。10年分でうまく見えたルールが、そういう年でも同じように動くのか。そのデータからは、答えが出ません。
「長期のデータで検証しました」は、聞くことが2つあります
「20年分のデータで検証済み」という言葉は、探せばいくらでも見つかります。私たちが聞きたいのは、2つだけです。その20年分は、何通り試した中の1つですか。その中の各年は、何回の売買でできた数字ですか。
10年分のデータがあっても、年に1回しか入れ替えない運用なら、売買の機会は10回です。年率リターンは計算できますが、「たまたま」と「実力」を見分けられる回数ではありません。期間が長くなるほど、この回数の問題は見落とされやすくなります。Platinumの決算データでシミュレーションの画面は、この2つの問いを、結果と同じ画面に並べて見せます。
決算データを取り込む――Platinumだけの画面その1
左メニューの「データの取り込み」の中に、「株価を更新」と並んで「決算データを取り込む」が出ます。通常版では、この項目そのものが出ません。押せない状態で見せているのではなく、最初から画面にありません。
使うのは、ご自身が契約した決算データの提供元から書き出したファイルです。=つまり:ファイルを自分で用意して、画面から選んで読み込ませる方法で、この方法ではClearQuantは外部と通信しません。
- ファイルの形: JSON形式で、1銘柄につき1ファイルです。財務データ(売上高・利益などの通期の開示履歴)と、指標データ(1株利益・純資産倍率などの計算済み指標)は別ファイルなので、両方使う銘柄は2ファイルになります
- 取り込み方: 「ファイルから取り込む」のタブで証券コードを入れ、種類を選んで「ファイルを選んで取り込む」を押します。両方の種類を選ぶと、ファイル選択が2回続けて開きます
- 正規化: 取り込んだままでは、シミュレーションに使えません。「正規化」のタブで整えます。銘柄数によって数十秒~数分かかります
- 状況の確認: 「取り込み済みの状況」のタブで、財務データ・指標データがそれぞれ何銘柄分入っているかを見られます
対応するのは、国内の企業分析サイトが提供する決算データの配信サービスで書き出したファイルです。そのサービスは、この文章を書いた時点ではベータ版として提供されていて、提供の条件が変わることがあります。サービスの名前と書き出し方は、操作マニュアルに載せています。契約と利用条件の確認は、ご自身で行っていただきます。
なお、この画面にはファイル取り込みのほかに、別の取り込み方法も用意されています。その方法には提供元の利用条件に関わる留意点があり、画面にも注意書きが常に表示されます。使うかどうかは、画面の注意書きとマニュアルを読んだうえで決めてください。ファイル取り込みだけで、Platinumの機能はひととおり使えます。
決算データでシミュレーション――Platinumだけの画面その2
こちらは左メニューの「運用シミュレーション」の中、「戦略を編集」の隣に並びます。取り込んで正規化した決算データを使い、割安株を上位から保有して、毎年7月1日に入れ替える運用を、年ごとにさかのぼって計算します。日次の株価を使う「シミュレーションを実行」とは別の、年次専用の計算です。
左で、開始年(初期値2008)・終了年(初期値2025)・保有する銘柄数(初期値は「5, 30」。カンマ区切りで複数)を確かめて、「実行」を押します。3,000銘柄ほどで、2分前後が目安です。「対象銘柄を数える」で、計算の対象になる銘柄数を先に数え直せます。結果は、上に4枚のカード(対象銘柄・計算に使えた銘柄・入れ替えの回数・区間分割検証のトレード数)と、右の4つのタブに出ます。
保有銘柄数ごとの年率リターン・最大の目減り幅・トレード数。その下に、学習期間で保有銘柄数を決めて直後の年で確かめる「区間分割検証」が出ます(アンカー方式とローリング方式を切り替えられます)。検証期間のトレード数が30件に届かないと、カードの色が注意の色に変わり、「統計的に安定した結論としては扱わないでください」と表示されます
取引の並び順を入れ替えると、結果がどれくらい変わるか
条件を何度も試したことによる偶然の当たりを差し引いても、成績が残るか。観測した数が30に満たないときは、「この値自体の信頼性が低い」という注意が出ます。=つまり:何通り試した中の最良値かを差し引く、統計的な物差しです
この計算でわかることの限界(下に書きます)と、計算に使えなかった銘柄ごとの警告
そして「成績」のタブの先頭には、いつも出る注意書きがあります。
「この機能は、長期の検証済みの成績を示すものではありません。…この画面は、長期データを取り込んで計算する仕組みが動くことを確かめるためのもので、長期で成績が得られると確認した、という主張ではありません。」
=つまりこの画面は、「勝てるルールを教える」画面ではありません。思いついた運用ルールを、長期の決算データで機械的に試す道具です。良い結果が出ても、それが本当に有効かどうかは、ご自身で慎重に判断していただく前提です。
「限界と警告」のタブには、次の5つが書かれています。
- 上場廃止銘柄を含む長期データですが、月次サンプリングによる復元のため、1か月より短い期間で上場と廃止の両方が起きた銘柄は捕捉できていません
- 提供元の分割調整株価に不整合が見つかった銘柄は、系列全体を除外しています
- 年1回の入れ替えを前提とした計算で、期中の売買は考慮していません
- 使えるのは、ご自身が長期データとして取り込んだ銘柄だけです
- 各入れ替え日の売買は、直近の決算期末の株価で約定したものとして計算する、粗い近似です(日次の計算とは別物です)
結果が出たら、最初に見る3つの数字
決算データでシミュレーションの結果は、数字がたくさん並びます。私たちが最初に見るのは、次の3つです。年率リターンは、その後です。
- トレード数(検証期間の売買の回数):30件に届いていないと、良い数字も悪い数字も、たまたまの範囲に入ります。=つまり、サイコロを数回振っただけで「このサイコロは偏っている」と言えないのと同じ話です
- 偶然でないか(DSR):何通りも条件を試したことによる、偶然の当たりを差し引いても、成績が残るかを見る指標です。私たちは0.95以上を合格の目安にしています。目安に届かないときは、偶然の当たりを含んでいる可能性があります
- 最大ドローダウン:運用期間のなかで、資産が一番深く沈んだときの下落率です。=つまり、「最悪のとき、手元の資産がいくらまで減っていたか」です。年率リターンが高くても、ここが大きければ、実際にはその運用を続けられなかったかもしれません
私たちが実際に回した記録
この機能を、私たち自身が2,800銘柄・2008年から2017年(リーマンショックを含む10年間)、保有銘柄数10・30・50の3通りで、フルスケールで実行した記録を、そのままお見せします。
学習に使う期間と、まだ見ていない未来として扱う期間を区切る方式で確かめたところ(アンカー方式・ローリング方式とも6区間ずつ)、すべての区間で、実際に売買が成立した回数は11件から18件でした。私たちが「統計的に意味のある最低限」と定めている基準は30件です。
偶然の当たりを差し引く指標(DSR)は0.9202で、実務で使う合格の目安0.95にわずかに届きませんでした。保有銘柄数30で、学習と検証を分けずに一続きで計算した年率リターンは約12.81%、最大ドローダウン(資産が一番深く沈んだ下落率)は約81.37%です。
年率12.81%だけを見れば、魅力的に映るかもしれません。でも同じ計算で、資産が8割以上沈む年があり、売買の回数は基準に届かず、偶然の当たりを差し引く指標も目安の手前です。81%という下落には、2008年のリーマンショックを含む期間であることが大きく影響しているとみていますが、原因をここで断定はできません。
この計算には、ClearQuantの生存者バイアス(今も上場している銘柄だけを見てしまう偏り)に対する「今の上場銘柄だけで計算した場合」の対照値はありません。上場廃止銘柄を含む長期データを使っているためです。代わりに、別種の「選定バイアス」があることを書いておきます。この計算の対象は、ご自身が個別に用意して取り込んだ銘柄だけです。手元に用意した銘柄群の性質に、結果が引きずられる可能性があります。この偏りを取り除く方法は、現時点では見つかっていません。見つからないものを「解決済み」と書くより、見つかっていないと書くほうを選びました。
買う前に知っておいていただきたい「手間」の話
良いことだけを書いて買っていただいても、お互いに不幸になるだけなので、使うときにかかる手間も先に書きます。
- 決算データは、銘柄ごとに取り込みます。 証券コードを入れて、ファイルを選ぶ操作を、銘柄の数だけ繰り返します。数百・数千の銘柄をそろえるには、それなりの回数の操作が必要です
- ファイルは、提供元の画面で書き出しておきます。 書き出しの操作は提供元側のものなので、ClearQuantの画面の中では完結しません。提供元との契約と費用(月額費用等)も、別にかかります
- 取り込んだデータは、「正規化」してはじめて使えます。 銘柄数によっては数十秒~数分かかり、正規化は途中で止められません
- 計算そのものにも時間がかかります。 銘柄数によっては数分です。途中で「中断」はできますが、待ち時間が無くなるわけではありません
- 提供元のサービスの内容や条件は、提供元の都合で変わることがあります。
「ボタンを押せば一晩で長期のデータが全部そろう」機能ではありません。この手間を考えても、自分の仮説をもっと前の年で確かめたい。そう思えるかどうかが、ClearQuantとPlatinumの分かれ目です。手間を隠して売って、買った後で気づいていただくより、ここで見送っていただくほうがずっと健全だと考えています。
Platinumが向かない方
次のどれかに当てはまる方は、ClearQuantで十分か、どちらも合わないかもしれません。
- 「どの銘柄を買えばいいか」「このルールで勝てるか」の答えを、画面やサポートに求めたい方。どちらも、その答えは出しません
- 日々のスキャンと、保有の記録、株数の計算で足りる方。それはClearQuantの範囲で、Platinumを選ぶ理由は、決算データでの検証とLINEサポートの2点だけです
- 銘柄ごとにファイルを用意して取り込む作業を、続けたくない方
実例集|割安株は、リターンでは負けて、値動きの荒さでは勝ちました
ここからは、ClearQuantに同梱している「割安株」の戦略を、私たち自身で検証した記録です。益回り(1株利益÷株価)とPBRの逆数(1株純資産÷株価)を同じ重みで合成して点数をつけ、月末に判定して翌営業日の始値で、上位の銘柄を等金額ずつ保有する、月次入れ替えの戦略です。教科書にも載っている古典的な指標の組み合わせで、ClearQuantの画面「成績を見る」に、この記録が入っています。
保有のしかたは、次のとおりです。月末営業日の終値で全銘柄の点数を計算し、点数の高い上位100銘柄を選び、翌営業日の始値で同じ金額ずつ買って、次の月末まで持ちます。月末が来たら、また最初に戻って入れ替えます。月末の終値を見て、その同じ終値で買えたことにすると、現実にはできない取引を前提にした計算になります(=先読み、ルックアヘッドバイアス)。それを避けるために、判定した翌営業日の始値で約定させています。
この戦略が、偶然うまくいっただけではないかを確かめる指標(DSR)は、保有銘柄数などの条件を変えて探した範囲全体を通じて0.9998でした(現在の上場銘柄のみ・上場廃止銘柄を含む、どちらの計算でも。目安は0.95)。学習に使っていない期間だけで見た成績も、8回の無作為な抜き取り(各1,500銘柄)の間で、大きくは散らばりませんでした。ここまでは、良い話です。しかし、数字を並べると、続きがあります。
| 年率リターン | シャープレシオ | 最大ドローダウン | |
|---|---|---|---|
| 割安株・現在の上場銘柄のみ(8回の抜き取りの平均、カッコ内は最小~最大) | 9.12%(8.40~9.93%) | 1.277(1.141~1.351) | 18.50%(16.83~19.42%) |
| 割安株・上場廃止銘柄を含む(同) | 4.48%(3.98~5.24%) | 1.123(0.984~1.311) | 11.03%(9.79~12.71%) |
| TOPIX連動の投資信託(信託報酬控除後、同じ期間の実測) | 16.51% | 0.901 | 29.09% |
上場廃止銘柄を含めた計算のほうが、現在の上場銘柄だけの計算より、年率リターンが低く出ています。今も上場している銘柄だけを見ると、実際に当時運用していた場合より成績が良く見えてしまう(生存者バイアス)ためです。ですから、現在の上場銘柄のみの数字だけを見て判断しないでください。
同じ期間のTOPIX連動の投資信託は、年率16.51%でした。この割安株の戦略は、年率リターンで、どちらの計算でも、この投資信託に届いていません。
この「期間」という条件は、読み飛ばさないでください。 2020年1月~2026年9月の6年8か月で、日本株の大きな上昇が続いた局面を多く含みます。別の期間を取れば、この大小関係は入れ替わる可能性があります。「この戦略はインデックスに劣る」という一般的な性質ではなく、「この期間ではこうだった」という一つの観測結果です。ここに出ている16.51%も、将来続くと約束されたものではありません。
この数字は、正直、商品の説明には載せたくありませんでした。それでも載せています。
そして同じ表を横に読むと、結果は逆になります。最大ドローダウンは、割安株が18.50%(上場廃止銘柄を含めると11.03%)、投資信託が29.09%。 値動きの荒さに対する効率を表すシャープレシオも、割安株が1.277(同1.123)、投資信託が0.901でした。=つまり、増え方では届かなかったが、減り方と効率では上回った、という結果です。資産が3割近く目減りする局面に耐えられるなら年率16.51%のほうが良く、1割台の下落で済ませたいなら割安株が上回ります。どちらが良いかは、あなたが何を受け取り、何を差し出すかで変わります。
資金配分:割安株とギャップフェードを分けて回した記録
ClearQuantには、「割安株」と「ギャップフェード」(前日終値から当日始値への2%以上の乖離が、その日のうちに戻る方向に賭け、同じ日の終値で決済し、翌日に持ち越さない手法)に資金を分けて、別々の財布として同時に運用した場合の記録が5通り入っています。
| 年率リターン | シャープレシオ | 最大ドローダウン | |
|---|---|---|---|
| 割安株のみ・現在の上場銘柄のみ | 12.12% | 1.380 | 21.67% |
| 割安株のみ・上場廃止銘柄を含む | 7.54% | 1.464 | 13.93% |
| 割安株7:ギャップフェード3・現在の上場銘柄のみ | 15.83%(10通りの抜き取りで14.92~17.69%) | 1.399 | 16.72% |
| 割安株7:ギャップフェード3・上場廃止銘柄を含む | 12.27% | 1.205 | 14.70% |
| TOPIX連動の投資信託(同じ期間、信託報酬控除後) | 16.51% | 0.901 | 29.09% |
ギャップフェード単体は、年率21.72%(300銘柄の抜き取り10通りの平均)、最大ドローダウン32.99%(28.06~39.91%)でした。
ただし、ギャップフェードは偶然の当たりを差し引く指標(DSR)の基準を通過していません。記録上は0.0000です。 配分した数字が良く見えても、「検証に合格した手法」ではありません。画面にも、この注意書きが数字より先に出ます。「割安株のみ」の数字が、上の実例集の9.12%と違うのは、こちらは抜き取りをせず全銘柄で計算しているためです(計算のしかたが違い、どちらも同じ割安株の記録です)。
さらに、この差を信用取引(レバレッジ)で埋められないか、という計算もしました。これは信用取引を勧めるものではなく、「最大ドローダウンを投資信託と同じ水準にそろえたら、リターンはどうなるか」を計算しただけの比較です。 信用取引には、預けた資金以上の損失が生じうるという固有のリスクがあります。現在の上場銘柄のみでは1.826倍まで掛けて年率15.21%(16.51%に届かず)、上場廃止銘柄を含めると3.241倍まで掛けて8.75%でした。同じリスクの水準にそろえても、割安株は、この期間ではTOPIX連動の投資信託に年率リターンで追いつきませんでした。この計算の「資金が尽きる確率」は0.00%でしたが、実際に起きた最大ドローダウンが、シミュレーション1万回の分布の上限を上回った水準が複数ありました。0.00%という数字を、安全の証明として使わないでください。
なぜ、これほど不利な実例を、わざわざ実例集に置いたのか。私たちが売っているのは、「これを使えば儲かる戦略」ではないからです。売っているのは、自分たちが一番しっかり調べた戦略でさえ、この期間ではリターンが伸びなかったと、隠さずに突き止められる仕組みです。「個別株なら、インデックスに勝てるはず」という期待でこのページに来た方には、その期待にここでは応えられません。「本当のところを、自分の目で確かめたい」という方には、この実例が、見てほしい理由になるはずです。
ClearQuantの機能も、そのまま全部含まれます
ClearQuant Platinumは、ClearQuantの機能を一切削らずに含みます。念のため、要点だけ振り返ります。
- 今日のスキャン――取り込み済みの全銘柄を、選んだ戦略の点数が高い順に並べます。点数の内訳(どの指標が何点か)と、点数を出せなかった銘柄とその理由も表示します。点数は、あなたが決めた線のどの帯に入ったかを色で分けるだけで、買い・売りの指示は出しません
- 保有と損益――買った銘柄を自分で入力して記録し、最新の終値での含み損益と、決済後の損益を確認します。CSVでの一括登録にも対応します。証券口座とはつながっておらず、注文は送信されません
- 株数の計算――資産に対する比率・固定金額・固定株数・許容損失率・値動きの大きさ(ATR)・値動きのばらつき(標準偏差)の6方式から選んで株数を計算し、計算式まで表示します
- 株価を更新――「データを取得」と「正規化」の2段階で、株価を取り込みます。毎日の更新は1分ほどが目安です
- 運用シミュレーション(成績を見る/シミュレーションを実行/戦略を編集)――保存済みの割安株の成績を見る画面、戦略や資金配分を選んで過去の株価で試す画面、点数のつけ方や条件を変えて保存する画面です。偶然の当たりを差し引く検定(DSR)も表示し、基準に届かない結果も数字のまま見せます
- 同梱の戦略10種類と、検証の記録がある資金配分5通り――割安株、ギャップフェードほか。あなたが編集して保存した戦略も、同じ一覧に並びます
- 設定とはじめに――投資予算と目標保有銘柄数の入力(今日のスキャンの1銘柄あたりの金額は、ここから計算されます)、仮想記帳を止める安全装置の状態、表示のリセット。迷ったときは、ヘルプの「はじめに」から、やりたいことの一覧で画面に移れます。画面の右下には、常に「実行レベル0・分析のみ」と出ます(発注はしない、という意味です)
先にClearQuantの内容をお読みいただいた方には、機能の詳しい説明は繰り返しません。その内容を、そのままPlatinumの土台として引き継いでいます。
違いは、この3点だけです
「結局、ClearQuantと何が違うのか」を、表にします。削られている機能はひとつもありません。足されているものだけが違いです。
| ClearQuant | ClearQuant Platinum | |
|---|---|---|
| 株価を更新/今日のスキャン/保有と損益/株数の計算/運用シミュレーション3画面/設定 | ○ | ○(同一) |
| 「決算データを取り込む」画面 | ― | ○ |
| 「決算データでシミュレーション」画面 | ― | ○ |
| 使い方専用のLINE公式サポート(無期限) | ― | ○ |
| 画面の数(ヘルプの「はじめに」を含む) | 9画面 | 11画面 |
この2画面が扱う決算データは、ClearQuant本体が使う株価・財務データとは、別の流れで動いています。ご自身での個別の契約が前提になる点は、あとの価格の項でもう一度書きます。
使い方サポート(LINE公式)――数値の意味は、一人で抱え込まなくていい
ClearQuant・ClearQuant Platinumは、専門用語を隠さずそのまま見せます。DSRが0.92だった、検証期間の売買回数が18件だった、最大ドローダウンが81%だった。こういう数字の意味を、買ったあとに一人で抱え込まなくて済むように、ClearQuant Platinumには、使い方専用のLINE公式サポートが付きます。サポート期間は無期限です。AIが自動で応答する窓口です。
=つまり:画面に出てくる用語やボタンの意味、「この数字はどう読めばいいのか」という読み方を、LINEで質問できる、ということです。ただし、この窓口には、はっきりした境界線があります。
- 「この銘柄を買うべきか」「この戦略で運用すべきか」という投資判断そのものには回答しません。 「その判断自体はお答えできませんが、判断のための材料はこう確認できます」という形で、画面上で確かめられる数値と、見るポイントだけをご案内します
- 成果を約束するような回答は、一切しません。実例集に載せた不利な結果も、そのままお伝えします
- 特定の銘柄・戦略・指標の組み合わせを「おすすめ」として推奨することもしません
- お客様個別の状況に合わせた設定値・閾値・配分の変更指示は行いません。 「あなたの資金なら、この値にしてください」という形のご案内はしません。お答えするのは、その項目が何を意味し、変えると計算上どう変わるか、という機能の一般的な説明までです
- 分からないこと・確認できていないことは、想像で埋めずに「その点は分かりかねます」とお伝えします
たとえば、こういう質問が対象です。
- 「今日のスキャンの『計算株数』が、全部『予算不足』になります。どこを見ればいいですか」
- 「決算データでシミュレーションの『限界と警告』に出ている、『期末の株価が無い決算データを除外』は、何を意味していますか」
- 「成績を見るの『現在と過去の比較』で、2つの数字がこんなに違うのはなぜですか」
- 「シミュレーションを実行の『偶然でないか(DSR)』が0.9台でした。この数字はどう読めばいいですか」
逆に、「この配分で運用すべきですか」「どの銘柄を買えばいいですか」は、どれだけ聞かれてもお答えしません。答えられないのではなく、答えてはいけない領域だと考えているからです。 このサポートは、「代わりに考えてくれる相談相手」ではありません。ご自身で判断するための材料を、迷わずそろえられるようにする窓口です。
届いてから、最初の流れ
最初に開くとき、ふつうは次の順番で進みます。ダウンロード案内(PDF)に沿ってアプリを開き、OSの警告が出たら手順どおりに許可します。「設定」でデータ配信サービスのAPIキーを保存し、「株価を更新」で「データを取得」と「正規化」を押します。ここまでがClearQuantと同じです。
そのあとPlatinumでは、「決算データを取り込む」で、書き出しておいたファイルを銘柄ごとに取り込み、「正規化」のタブで整えます。「決算データでシミュレーション」を開いたら、「対象銘柄を数える」で取り込んだ銘柄の数を確かめて、「実行」。数分待つと、先ほどの4つのタブに結果が出ます。最初のうちは、保有する銘柄数を初期値の「5, 30」のままにして、まず「トレード数」のカードの色を見てみてください。
お届けするもの
- ClearQuant Platinum 本体(macOS版・Windows版。左メニューの10画面とヘルプの「はじめに」の、計11画面。うち「決算データを取り込む」「決算データでシミュレーション」の2画面がPlatinumだけの画面です)
- 操作マニュアル(PDF。Mac用・Windows用の各32ページ、画面写真13枚。お使いのOSに合わせた1冊をお読みいただきます)
- ダウンロード案内(PDF 2ページ)
- 同梱の戦略 10種類(割安株、ギャップフェードほか。割安株には検証の記録がついています)
- 検証の記録がある資金配分 5通り(記録の数値つき)
- 使い方専用のLINE公式サポート(AIによる自動応答・サポート期間:無期限)
アプリ本体は、お届けする「ダウンロード案内」(PDF)に記載の、購入者限定のダウンロード先から入手していただきます。買い切りです。利用期限はありません。検証の実行回数にも制限はありません。別途、データ提供元とのご契約(月額費用等)が必要です。購入代金には含まれていません。
動作環境
| 項目 | 必要な環境 |
|---|---|
| OS | macOS(Intel Mac向けに作っています。Apple Siliconの Mac では macOS 標準の Rosetta 2 を使って動かす想定です。Apple Silicon実機での動作確認は現時点で行っていません)/ Windows 10・11(64ビット版) |
| CPU | 64ビットのプロセッサ(Intel Core i3 相当以上) |
| メモリ | 4GB 以上(8GB 以上を推奨) |
| 空き容量 | 2GB 以上 |
| インターネット接続 | データ取得時に必要(分析・検証はオフラインでも動作します) |
| その他 | データ提供元のアカウントと、データ利用プランのご契約(別途月額費用) |
空き容量の内訳:アプリ本体が約 0.4GB、取得したデータが全銘柄・約10年分で約 0.5GB です。検証時の作業領域を含めて 2GB 以上をご用意ください。取得する銘柄数を絞れば、必要な容量はこれより小さくなります。決算データを取り込む場合は、その分の容量も必要です。
メモリについて:全銘柄(5,000件以上)のスキャンを実測したところ、使用量のピークは約 0.15GB でした。4GB のパソコンでも動作しますが、他のアプリと同時にお使いになる場合は 8GB 以上をおすすめします。
価格について
ClearQuant Platinumは、¥43,800(税込)の固定価格です。買い切りで、利用期限はありません。販売本数に応じて値上げする方式は採っていませんし、人数や期間を区切るような煽り方もしません。ここまでの内容、都合の悪い数字まで含めた開示に納得できたときに、選んでいただければ十分です。
データ利用の月額費用(目安ひと月あたり¥3,300程度)は、ClearQuant Platinumの購入代金とは別に、あなた自身の契約として発生します。決算データについても、ご自身で提供元と契約し、ファイルを書き出していただくことが前提です。ClearQuant Platinumがこれらのデータを代わりに購入・提供することはありません。
よくある質問
A. 仕組みは、ご自身が用意した決算データを使って動かせます。ただし、私たちが2,800銘柄・2008~2017年の10年間で実行した記録では、各区間の売買回数が30件という基準に届かず、DSRも0.95の目安にわずかに未達でした。「20年分の高いリターンを確認できる機能」ではなく、「ご自身の仮説を、もっと前の年のデータでも同じ厳しさで試せる機能」とご理解ください。
A. いいえ。ClearQuantというツールの欠陥ではなく、「個別株で継続的にインデックスを上回ることの難しさ」という、投資そのものの現実です。ClearQuantの役割は、この現実をごまかさずに、正確な数字であなたに見せることです。
A. いいえ。特定の銘柄・戦略の推奨は行いません。画面の見方・用語の意味・数値の読み方をご案内する、使い方サポートに特化した窓口です。AIが自動で応答します。
A. ClearQuantは、日々の分析とシミュレーションには十分な内容です。10年分より前の決算データでも、同じ厳しさで試したい方、画面や数値の読み方を、購入後にLINEで質問できる窓口がほしい方には、Platinumを選択肢としてご案内します。ただし、Platinumも「長期で良い成績が出ることを約束する」商品ではない点は、ClearQuantと変わりません。
A. いいえ。決算データでシミュレーションは、ClearQuant本体の日々の画面とは、別の画面・別のデータの流れで動いています。どんな結果が出ても、今日のスキャンや運用シミュレーションの結果が変わることはありません。
A. 資金配分はClearQuantの機能なので、Platinumでもそのまま使えます。ただし使うのは、ClearQuantと同じ日々のデータです。決算データを資金配分に流し込む機能はありません。 同梱の資金配分5通りでも、組み合わせている一方の手法(ギャップフェード)がDSRの基準を通過していない、という注意書きは、Platinumでも同じように画面に出ます。
A. 消えません。取得したデータ・設定・保有銘柄の記録は、アプリのフォルダの中ではなく、OSが定めた利用者ごとのデータ置き場に保存されます。アプリ本体を入れ替えても、逆にアプリのフォルダごと削除しても、データは残ります。取り込みにかけた手間が、更新のたびにやり直しになることはありません。
A. どちらでも使えます。Pythonのインストールやコマンド入力といった準備は不要で、配布ファイルを解凍してアプリをダブルクリックするだけで起動します(初回だけ、OSの警告を許可する手順が必要です。ダウンロード案内と操作マニュアルに手順を載せています)。
A. ClearQuantでは販売も提供もしていません。ご自身で、国内の企業分析サイトが提供する決算データの配信サービスと契約し、ファイルを書き出していただきます。サービスの名前と書き出し方は、操作マニュアルに載せています。契約・費用・利用条件は、提供元でご確認ください。
A. 一度取得したデータは、パソコンの中に残ります。ClearQuantの分析画面は、パソコンに保存されたデータだけを読んで動くため、契約をやめたあとも、取得済みの範囲内でお使いいただけます。新しい期間のデータは、追加できなくなります。
A. いいえ。ClearQuantには、発注・自動売買の機能がありません。証券口座ともつながっておらず、画面の右下には常に「実行レベル0・分析のみ」と出ます。保有と損益の記録も、ご自身で入力した内容の台帳です。
A. 全銘柄を対象にした運用シミュレーションは、戦略1本あたり7分ほどが目安です。資金配分で戦略を組み合わせると、さらに5分ほど増え、10分ほどかかることもあります。決算データでシミュレーションは、3,000銘柄ほどで2分前後が目安です。実行中は、画面の経過表示で進み具合を確かめられます。
A. いいえ。実例集でお見せした通り、私たちが一番しっかり調べた戦略でも、この期間では年率リターンでインデックスファンドに届きませんでした。ClearQuant Platinumが提供するのは、ご自身の仮説を、都合の良し悪しにかかわらず正直に確かめられる仕組みです。将来の運用成果を約束するものではありません。
最後に
10年分のデータでも、2008年を含む決算データでも、私たちが見てきた数字は、あまり喜べるものではありませんでした。売買の回数は基準に届かず、下落は8割を超え、割安株はインデックスに年率リターンで届きません。それでも載せたのは、都合のいい数字だけを見せて「長期でも安心」と書くことが、いちばん簡単で、いちばんやりたくないことだったからです。
ClearQuant Platinumは、そういう数字を、あなた自身の手元で出すための道具です。ひとつだけ、聞かせてください。あなたがいま、10年より前の年で確かめてみたいルールは、どんなルールですか。
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【動作環境】OS:macOS(Intel Mac向けに作っています。Apple Siliconの Mac では macOS 標準の Rosetta 2 を使って動かす想定です。Apple Silicon実機での動作確認は現時点で行っていません) / Windows 10・11(64bit)。メモリ:4GB以上(8GB以上を推奨)。ディスク空き容量:2GB以上。インターネット接続環境(データ取得時に必要)。
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