あなたが今見ている「勝率92%」、実はコイン投げと同じ仕組みかもしれません

あなたが今見ている「勝率92%」、実はコイン投げと同じ仕組みかもしれません

EAや自動売買の情報を、いくつも見比べたことがある人へ。

「勝率92%」「月利30%」——そういう文字を見て、心が動いたことはありませんか。でもまだ、実際には買っていない。何かが引っかかっている。そんな人に向けて書きました。

実際に買ってしまった人も、危ういところで踏みとどまった人も、まだ迷っている人もいると思います。立場は違っても、共通しているのは「派手な数字だけでは、心から納得できていない」という一点です。あなたも、その一人ではないでしょうか。

その引っかかりを無視して押し切ってしまうと、たいてい同じことが起こります。数字ほどの結果は出ず、「やり方が悪かったのか」「次こそ本物のEAがあるはずだ」と、また次の紹介ページを探し始める。そうしているうちに、EA代金だけでなく、検証にあてるはずだった時間、そして自分の判断力への自信まで、少しずつすり減っていきます。

正直に言うと、私も昔は同じでした。

深夜、寝る前にスマホでEAの紹介ページを開く。「勝率92%」の文字を見て、指が購入ボタンの近くまで動く。でも最後の一押しができない。「本当だろうか」という小さな引っかかりが消えないまま、タブを閉じる。そんな夜が何度もありました。

その引っかかりの正体を、私は半年以上かけて突き止めることになります。

「勝率92%」はコイン投げと同じ仕組みかもしれない

正直に言うと、「勝率92%」「月利30%」という言葉そのものは、もう驚きの材料になりません。EAの紹介ページはどこも似たような数字を掲げていて、言葉の派手さで差がつく時代はとうに終わっています。差がつくとしたら、その数字が「どうやって作られたか」という、検証の中身の方です。

コインを10回連続で投げて、10回とも表が出る確率は1,024分の1です。逆に言えば、1,024枚のコインをそれぞれ10回ずつ投げれば、理論上1枚くらいは、たまたま「10回連続で表」を引き当てます。運がいいだけです。でも、その1枚だけを取り出して見せられたら、あなたはどう思いますか。「このコインはすごい」って思いませんか。

実は、多くのEAの「勝率」も、これと同じ仕組みで作られていることがあります。たくさんの通貨ペア、たくさんの期間、たくさんの条件で試せば、その中の1つくらいは「たまたま」良い数字が出ます。その1つだけを紹介ページに載せれば、いかにも本物の手法に見えてしまうのです。

半年かけて7つの手法を検証した話

私は半年以上かけて、金融の世界で名前の通った理論に基づく手法を7つ、本気で検証しました。以下、実際にやったことを一つずつお話しします。

1つ目|投資家のポジションの偏りを見る手法
「投資家のポジションが極端に偏ったら、そろそろ反転する(または逆に、そのまま同じ方向に続く)」という考え方です。実際のデータを何年分も見ると、確かに理屈通りの相関が出ました。「これは行ける」と思いました。
でも、1つの通貨ペアでしか確認していなかった。似た通貨ペアで同じように試したら、真逆の結果が出ました。理由を探ってわかったのは、「たまたまその国で通貨危機が起きて、金利が大きく動いた」だけの、後付けの相関だったということです。

2つ目|金利差を使ったキャリー手法
「金利の高い通貨を買えば、その金利差分だけ得をする」という、教科書に必ず載っている古典的な考え方です。理屈は完璧です。でも実際にデータで確認すると、有意な差と言い切るにはサンプル数(トレードの回数)が全く足りませんでした。5年間で十数回しかシグナルが出ない手法では、「たまたま良かった」のか「本当に効くのか」を統計的に区別できないのです。

3つ目|物価や生産指標まで加味した金融政策のズレを見る手法
2つ目の金利差だけでは単純すぎるので、物価上昇率や景気の強さまで加味した「本来あるべき政策金利」からのズレを計算する、より精緻な手法を試しました。学習期間ではとても良い数字が出て、「今度こそ本物か」と期待しました。
ところが、本番を想定した未検証の期間(開発時には一切見ていなかった、本当の意味での「その後」のデータ)で試したところ、結果が完全に逆転しました。学習期間だけを見て「見つけた」と思い込む怖さを、身をもって知りました。

4つ目|相場が荒れた時に安全資産へ逃げる手法
世界的な株価の急落時(リスクオフ)には、特定の通貨(円やスイスフランなど)が買われやすいという、これも有名な理屈です。世界の恐怖指数と各通貨の値動きの相関を確認すると、ほかのどの手法よりも強い相関が出ました。「これは本命だ」と色めき立ちました。
しかし、実際にコストを差し引いた売買ルールとして組み立て直すと、対象にした6つの通貨ペアすべてで資金が減りました。「毎日ドテンする」という設計と、現実の値動きの荒さが噛み合っていなかったのです。相関が強いことと、実際に儲かる売買ルールになることは、別の話でした。

5つ目|複数の通貨を横並びで比較する手法
過去の値動きが良かった通貨を買い、悪かった通貨を売る、という考え方です。学術的にも裏付けのある手法ですが、実際に12〜23通貨ペアで試したところ、統計的に「本物」と言い切れる水準には届きませんでした。

6つ目|購買力の歪みが長期的に是正される、という手法
物価差から計算した「理論上あるべき為替レート」からのズレは、いずれ是正される、という考え方です。相関係数だけを見ると、これまでの候補の中で一番強く出ました。ところが詳しく調べると、その強さは「値動きが緩やかに同じ方向へ続く性質(自己相関)」が生み出した見せかけで、実質的に独立した観測回数は20年間でたった2〜4回しかないことがわかりました。見た目の強さに一番だまされかけた候補です。

7つ目|経済指標の発表前後の値動き
最後に試したのが、重要な経済指標が発表される前後の、決まった時間帯だけの値動きです。最初は日足レベルの粗い確認では効果が見えず、「これも駄目か」と諦めかけました。でも、実際の発表タイミングに合わせて分単位で検証し直したところ、複数の通貨ペアで一貫した方向に、統計的にも意味のある形で結果が出ました。学習期間・本番想定期間の両方で同じ傾向が続き、極端な値動きだけに支えられた結果でもありませんでした。

もちろん「絶対儲かる」ではありません。何度も試した回数まで考慮に入れる、もっと厳しい基準に照らすと、まだ胸を張れる水準ではない、というのが正直なところです。それでも、他の6つの「たまたま」とは明確に違う顔つきをしていました。

正直、7つのうち6つが崩れていった時期は、心が折れかけました。「結局、何も見つからないんじゃないか」と。でも、その6つの失敗のおかげで、「たまたま」と「そこそこ本物」の違いが、はっきり見えるようになりました。

これは、私だけが特別に不注意だったという話ではありません。金融の世界で名前の通った理論に基づく手法でさえ、7つ試して6つがこの有様でした。「勝率92%」を見て指が止まったことがあるなら、それはあなたの判断力が鈍いからではなく、多くの人が同じように引っかかる仕組みが、そもそもそこにあるからです。

この違いは、専門知識が無くても見分けられます。

実例で確認してみる:あるシグナル配信の場合

理屈だけだとピンとこないと思うので、実際に世の中に出ている実例で一緒に確認してみましょう。とある海外のシグナル配信サービス(MT4のコピートレード形式)を見てみます。

見出しの数字は「運用開始から成長率3,532%」。かなり強烈な数字です。でも、中身を1つずつ見ていくと:

・リスクに対するリターンの効率を示す指標(シャープレシオ)は0.26。専門的には1.0が一つの目安とされる中、かなり低い水準です
・運営元のプラットフォーム自身が「先月の伸びが大きすぎてハイリスク」という警告を、この1年で4回出している
・「大きく伸ばして小さく損切りする」戦略と説明されているのに、実際の平均利益と平均損失の大きさはほぼ同じ
・レビュー欄には「素晴らしい」という高評価と、「全部負けた」「もう強制ロスカットされた」という正反対の声が同時に存在する

見出しの数字だけを見れば飛びつきたくなりますが、1つずつ確認すると、黄色信号がいくつも点灯しているのがわかります。これが、次に紹介する「3秒チェック」を実際にやってみた結果です。

もし今のあなたが、この3つの黄色信号に気づかないまま契約していたらどうなっていたでしょうか。最低でもEAの購入代金、下手をすればそこに入金した運用資金まで失っていたかもしれません。この記事を読むのにかかる時間は数分、価格は缶コーヒー数本分ほどです。

誰でもできる「EA・自動売買の見分け方:3秒チェック」

EAや手法の紹介ページを見たとき、次の3つをYes/Noで答えてみてください。

チェック1:その成績、1つの通貨ペア・1つの期間だけの話じゃないですか?
→他の通貨ペアや期間でも同じように出るか、聞いてみましょう。

チェック2:その成績、値動きが激しかった特定の時期だけに偏っていませんか?
→期間を細かく区切った成績を見せてくれるか、聞いてみましょう。

チェック3:「なぜ儲かるのか」の理由を、値動き以外の言葉で説明できますか?
→理由が無いなら、後付けの相関である可能性が高いです。

3つとも「Yes」(=安心できる方向)なら、その手法はそこそこ本物の可能性が高いです。1つでも「No」なら、私が半年かけて捨てた6つや、先ほどのシグナル配信と同じパターンかもしれません。

ここまでで、心の中で何度か「Yes」や「No」と答えたはずです。その一つひとつが、もう「勝率」の数字だけでは動かなくなったという、あなた自身の答えです。

よくある質問

Q. 難しい話ですか?
A. 計算式は出てきません。ここまで読めたなら大丈夫です。
Q. 専門知識は必要ですか?
A. いりません。「聞くだけでいい3つの質問」を渡すだけです。
Q. これを読めば儲かる手法が分かりますか?
A. いいえ。これは「EAの検証方法・見分け方」の話で、「これを買えば儲かる」という手法の紹介ではありません。むしろ、そういう売り込みを見抜くための内容です。
Q. FXの経験が無くても読めますか?
A. 読めます。専門用語が出てくるたびに、平易な言葉で説明しています。
Q. なぜ無料に近い価格で公開しているのですか?
A. 手法そのものを売っているわけではなく、「見分ける考え方」を知ってもらうことが目的だからです。半年以上かけて確かめたこと、7つのうち6つを手放した痛みも含めて、先にほぼそのままお渡ししています。それを受け取ったうえで「もっと踏み込みたい」と思ってもらえたら——その先にもっと踏み込んだ内容もご用意しています。

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不具合報告の受付、重要なお知らせ、アップデート情報の配信に使うLINE公式アカウントを用意しています。ご購入後、案内に沿ってご登録ください。3秒チェックをさらに踏み込んで自分の手法に使いたい方には、検証ツールをご案内しています。

最後に

「勝率92%」の文字に心が動いたことがある。3つのチェックのどれかで、思わず「No」と答えた。そのどちらかに頷いたなら、あなたはもう「勝率」の数字だけを見て指を止めることはないはずです。冒頭でお伝えした「派手な数字だけでは動かない人」に、あなたはもうなっています。

次にEAの紹介ページを開いたとき、深夜のあの引っかかりの正体を、今度は自分の言葉で説明できるようになっています。

私が半年以上かけて7つの手法を検証し、6つを手放して確かめたことを、あなたはここまで数分で受け取りました。もし、自分の手元にある手法や、気になっているEAを、この3つのチェックだけでなく、もう一歩踏み込んでちゃんと確かめてみたくなったら——その先の一歩をご用意しています。

一番気持ちが動いている今、下のボタンから、その一歩を踏み出してみてください。

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